四人の子に現れたケロイドと背後霊
どんな伝承か
東京都町田市に住む平井建作さん(仮名)は商社で順調に出世したが、生まれた四人の子が四人とも、火傷の跡のようなケロイドを持って生まれた。長女は顔の右半分、長男は両腕、双子の娘は全身だった。妻は思い悩んで自殺を図るほどになった。相談を受けた著者は強い霊障と見て、霊能者に霊を招かせる場に立ち会った。霊能者は焼かれる少女の悲鳴をあげて倒れ、次には女の声で、罪もない母子をなぜ焼き殺すのかと叫んで平井さんに飛びかかった。再び倒れた霊能者の顔と手にケロイドが浮かび、平井さんは気を失ったが、三十分ほどして皆が起き上がると、ケロイドは消えていた。平井さんの曽祖父に濡れ衣を着せられ、納屋に閉じ込められて焼け死んだ親子の霊が背後霊として祟っていたという。昭和五十八年三月から百日の供養をすると、一年半ほどのちには子どもたちのケロイドはほとんど見えなくなっていた。
原典より
霊能者の顔面にケロイドが現われていたのである。—— 霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1990年(平成2年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1990年(平成2年))
『霊魂の謎-新版タナトロギー入門』は、昭和四十八年に新書版で出た『タナトロギー入門』を、中岡俊哉が文庫化にあたって大幅に加筆・訂正した心霊研究の本で、まえがきは一九九〇年九月付である。著者自身の霊体験から説き起こし、背後霊・地縛霊・騒霊・悪霊・祖先霊・金縛り・淫霊の事例、臨死体験と転生、死者の声の録音や自動書記、恐山のイタコ、心霊治療、心霊写真の鑑定を国内外の例で述べる。まえがきでは「七疑三信」という著者の調査の立場を語っている。