大発作の淵で始まった無意識の合掌
どんな伝承か
横浜市に住む短大生のY子さんは、精神科に通っても少しも良くならず、テレビの俳優の声さえ耳に届かないままだった。死の予感におびえた彼女は電話帳で神経科を探して一軒ずつ受診したが、ヒステリー、わがまま、躁鬱病と診断はまちまちで、どの薬も効かなかった。毎晩悪夢にうなされ、枕もとでは死神のようなささやきが聞こえ、体は骨と皮ばかりにやせて学校も休学した。やがて息ができずにのたうつ大発作が起き、冷えていく娘を前に両親はなすすべもなかった。ところが彼女はふいに身を起こして手を合わせ、離れなくなった両手のまま半日以上祈り続けて命をとりとめた。翌日入院した大学病院でも原因はわからなかったという。
原典より
しかも、その両手は何かに吸いつけられているかのように離れようとしない。—— ここまでわかった霊界の真相(つのだじろう・1993年(平成5年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ここまでわかった霊界の真相(つのだじろう・1993年(平成5年))
『ここまでわかった霊界の真相』は、漫画家つのだじろうが平成五年に日本文芸社から刊行した心霊の解説書である。著者自身の主護霊の出現や自宅の不可解な火災などの霊体験に始まり、死後の世界の層の構造、主護霊・因縁霊・地縛霊などの霊の種類、心霊写真と念写、霊感を強める訓練法までを説く。『ついに霊魂をとらえた』など著者の過去の活字本を再編して新しい話を加えた全七章の構成で、はじめにで漫画と活字の違いを論じる。