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乳房九つの牝犬が猫を産む

所在地神奈川県横浜市鶴見区潮田町
年代昭和5年8月
登場料理店「にわの家
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

横浜市鶴見区潮田町二〇七八の料理店「にわの家」の愛犬で、丹羽、一名「チビ公」というチンとテリヤの混血の牝犬が、数日前に月満ちて二日間の陣痛に悩んだのち産み落としたのは、奇怪にも赤白の牝猫で、続いて産み落としたのが赤白黒の三毛猫であった。同家の女主人も、産婆役として介添えについていた女中も目を疑って見直したが、その犬が産んだ子はまさに猫であった。母犬は驚き騒ぐ人々を尻目に乳を含ませて育てている。この犬は座敷芸を十幾つも覚え、鰹節の飯に鳥肉を好み、押入れで鼠を三匹も捕えるなど猫のような習性を持ち、乳房の数が九つあった。仔猫の父親は近所の斑の牡猫だろうとされた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方編著・日本怪奇集成・昭和初期(推定昭和2-3年))

明治・大正・昭和の怪奇譚(日本怪奇集成)/生首と幽霊の怪/狐狸のいたずら/怪盗と世相の怪異/各時代の不思議な事件

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