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鶴岡八幡の神領を五十日退く忌

所在地神奈川県鎌倉市雪ノ下(鶴岡八幡宮)
年代幕末嘉永・安政頃
登場家内の者
出典霊魂の行方

どんな伝承か

神聖な地とされた鎌倉の鶴岡八幡宮の神領では、幕末の嘉永から安政にかけてのころ、特別な忌の風があった。雪ノ下・小袋坂・岩井堂・置石・番場町の五か所では、家から死者が出て葬りを済ませると、家族はおよそ五十日の間この五か所を離れ、よその村に仮住まいして他人との交わりを断った。その間は訪ねてくる者もなく、途中で知り合いに出会っても、相手の方が道を変えて逃げていったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))

『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。

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