十夜に光明寺の沖に現れる龍燈
どんな伝承か
相模の鎌倉にある光明寺の沖には、毎年十夜の法要の間に一、二度、龍燈が現れるという。はるかな海の上に現れ、その光が雲に映って見えるのだと諸国里人談は伝えている。不知火に似た現象の一つとして挙げられている。
原典より
相模園鎌倉光明寺の沖に毎年十夜の中一兩度龍燈現す。—— 炉辺叢書 筑紫野民譚集(及川儀右衛門・1923年(大正12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
炉辺叢書 筑紫野民譚集(及川儀右衛門・1923年(大正12年))
『炉辺叢書 筑紫野民譚集』は、及川儀右衛門が筑紫野で暮らした二年ほどの間に、土地の故老や下宿の老婆から聞いた話、教え子が書き送ってきた物語を文献とも照らしてまとめた民譚集である。筑後を中心に筑前・肥前・肥後・豊前・豊後の河童、怪火、長者の話、神事と歌舞、山と水の伝奇、狐狸や幽霊の怪異を六篇に分けて収め、多くの話に古記録を引いた〔註〕を添える。序の日付は大正十二年六月である。