清水の窪に住んだ諏方広定と鯖石神社
どんな伝承か
小清水の鯖石神社には次のような由来が伝わる。信濃国諏訪に住む舎人連美嶋の三男諏方広定は、宝亀十年五月朔日に信濃を出立し、建御名方命に縁のある越後へ入って名所旧跡を巡り歩いた。その途中、佐川すなわち鯖石川の上流の山中に清水の湧く窪地を見つけて、ここに住みついた。そして延暦十四年七月、信濃国諏訪郡から諏訪大明神を勧請したのが当社の始まりだという。諏訪社は開拓の神、農業の神として祀られ、ときには武神ともされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。