江尻の吉田家白山様と虫歯の祈願
どんな伝承か
柏崎市吉井黒川の江尻マキ五戸は、オモヤの裏山に石祠を設けて八幡社を祀り、祠の中には金無垢の八幡様があると伝えられていた。この江尻マキには、吉田重吉氏の祀る白山様もあった。屋敷から五〇メートルほど離れた裏山に木造の御堂があり、その中の木祠に木像の白山様が祀られていた。この白山様は虫歯の神様として崇敬され、近隣の人々が参拝した。参拝の折には必ず吉田家に挨拶をしてから拝み、旗を立てて祈願したという。大願成就の暁には、その旗に年齢と名前を書き、賽銭をあげて奉納したと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。