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飫肥の山中で罠にかかった山女

所在地宮崎県日南市
年代伝承
登場柳田國男、伝承者
出典妖怪談義(柳田國男選集 五巻)

どんな伝承か

野翁物語によると、日向国飫肥の山中で、猟師の仕掛けた罠に怪しい者がかかって死んでいた。全身は女の形で色が白く、長い黒髪で裸であり、人に似て人ではなく、山の神とも山女ともいう深山の者だとされた。西遊記にも同じ話と思われる記事があり、猟師は後の祟りを恐れてそのまま捨て置いたが、見る人もなく腐っても祟りはなかったという。柳田はこうした山女の記録を集めて山人にも女がいたことを示し、冬や黄昏に多い神隠しと、隠された者が後に一度は親しい者に姿を見せるという言い伝えに注目して、盛岡・雫石・遠野・伊豆・播州などの例を並べている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・1956年(昭和31年))

『妖怪談義(柳田國男選集 五巻)』は、柳田國男が妖怪についての論考を集め、昭和三十一年に自序を付して編んだ論集である。妖怪と幽霊の別を説く総論「妖怪談義」に始まり、川童・小豆洗い・ザシキワラシ・山姥・山男・大太法師・一つ目小僧・天狗などを、各地の言い伝えと方言の呼び名から考える。巻末に全国の妖怪の名を短い説明つきで集めた「妖怪名彙」を置き、大藤時彦の解説を付している。

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