金間の風穴
どんな伝承か
直海谷道の板尾と金間の中ほどに、カザノ(風穴)と呼ばれる場所がある。大小の石が重なり合う傾斜地で、ミソの木と呼ばれる木があり、わずかな平地からは風が吹き出す。夏は涼しく、冬もここだけは雪が積もらない珍しい所で、さまざまな伝説が語られてきた。板尾寄りには冷たい清水が湧いていたが、道路工事のためか今は道の下に出ているという。この一帯は雪の難所で、山の木を伐ることが古くから禁じられ、今は原始林のようになっている。
原典より
直海谷道の板尾、金間の中程の処にカザノ(風穴)と呼ばれる処があり、大小の石が重なり合う傾斜地で、ミソの木と呼ばれ大陸があり、少しの平地があってここより風が吹き出し、夏は涼しく冬はここに雪は積らず珍らしき処なり、ここには色…—— 河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史)
『河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説』は、白山麓の河内村の村史の民俗編から、民話・伝説と故事を記した節を収めたものである。白山の千蛇ヶ池や富士山との背くらべ、高ボウケの大蛇、猿仏の名号、おひなの荒、天狗、菊酒、池の金山の伝説など、村と周辺に伝わる話を、白山関係の古文書や郡誌を引きながら記す。第三節「民話 伝説」、第四節「故事 伝説」、第五節「伝説」に分け、話ごとに題を立てて由来や現地のようすを添えている。