団子を蛙に変える呪いと嫁
どんな伝承か
仲の悪い姑と嫁がいた。姑は嫁の留守にいつも御馳走を作って食べていた。ある日団子を作り、食べきれぬ分をスバチ(伏せた鉢)の下に隠し、『嫁が開けて見る時は蛙になれ』と唱えて出かけた。だがそれを嫁がどこかで見ており、隠された団子を全部食べてしまい、代わりに蛙をスバチの下に入れておいた。帰った姑が団子を食べようとスバチを取ると、中から蛙が飛び出した。姑は団子が蛙になったものと思い、『わしゃ嫁じゃない婆さんだ』と言いながら蛙を追いかけたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史)
『河内町史 民俗編――昔話・伝説』は、河内町の町史の民俗編のうち、子守歌と昔話・伝説を収めた部分である。継子譚・異類婚姻譚・愚か婿など全国に分布する型の昔話と、岩戸の観音や金峰山、小野小町、弘法大師にまつわる土地の伝説を、伝承者の名を添えて記す。昔話と伝説の違いを述べた前置きに続いて第一話から第三十八話まで番号を振って並べ、話ごとに話型の名や類話の広がりを短く解説する。