葬式・死のけがれの忌
どんな伝承か
高須・吉里・大江・東江・西江の各地区に伝わる、葬式と死の穢れをめぐる忌み。逆さ水を忌み、葬式の帰りに他家へ寄らず、葬式に会うのは縁起が悪いという。子が死んでも親は墓まで送らず、死亡通知に一人で行くと不幸になる。人の死んだ所にはまた死事があり、道で数珠を拾えば早死する。新しく仏壇を買うと死人が出るともいう。部落の大人が死ねば三日間は神社に参拝せず、身内の死後は一か月ほど参拝を控えた。葬式の団子を鳥がくわえて落した所や、火葬で燃え残りの多い方向に次の死者が出るとも伝わる。
原典より
・逆さ水を忌む(高須・東江)一 忌まれる行為・墓参りの途中でころぶと早死する。—— 海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。