東名工事で欠けた無縁さんの碑
どんな伝承か
秦野市に伝わる怪異の話。市内を通る東名高速道路や小田急線にまつわる話があり、工事で無縁仏をいじったためにお化けが出たとか、いつも同じ場所で決まって何かが起こるといって語り伝えられている。無縁仏を粗末に扱うと祟りがあるという古くからの信仰が、鉄道や高速道路の建設という新しい出来事に重ねて語られている例で、近代の交通網の開通が土地の霊にまつわる怪異譚を生んだことを示している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)
『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。