紙の衣で長者になった寝ん坊太郎
どんな伝承か
秦野市の蓑毛には「寝ん坊太郎」という話が伝わっていた。怠け者で寝てばかりいるので寝ん坊太郎と仇名された一人息子が、正月の朝だけは早くから起き出す。大晦日のうちにこしらえておいた紙の衣を着込み、一計を案じて村一番の金持ちである隣家に取り入り、そのまま大金持ちになったという筋である。幸福な婚姻を得る型の話として全国に広い分布を持ち、本格昔話の一つに数えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
神奈川県の歴史 県史講座要録――伝説と昔話(神奈川県(県史講座)・神奈川県の歴史・民俗講座)
『神奈川県の歴史 県史講座要録 第6(県下の民俗篇)』所収の伝説と昔話。神奈川県の伝説を、柳田国男の研究を踏まえて論じる。