観音様も河内村も焼いた大風の大火
どんな伝承か
龍ヶ崎の大火は年の暮れから正月にかけてのころの出来事で、火事の翌日には大雪になったという。火はあちらの方から出て西へと燃え移り、二番目に焼けたのが、昔はたいそう立派な建物で名高かった龍ヶ崎の観音様だった。火の手はさらに河内村にまで届き、その村も焼いてしまった。そのときは人が立って歩けず、ころころと転がされるほどの大風が吹いていたと語られている。
原典より
昔はすごい立派なもんなんだったけんど、火元があっちの方で、第二番に観音様火くっついちゃったんだって。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、第七章「口承文芸」の伝説・世間話を収めたものである。竜ケ崎地区で聞き取った狐のお産や狐に化かされた話、狐憑き、幽霊屋敷、生まれかわり、家の主の蛇、龍ヶ崎の大火、首吊り榎、神木のたたり、源頼政の旧跡、鏡田などを、話し手の口調のまま載せる。話の末尾には多く話者の町名と性別を記し、生年か採録日を添える。昔話の一部には「大成」の話型名を付す。