トップ山形県の伝承米沢市

戸倉山に登った下女と蝮

所在地山形県米沢市築沢(戸倉山)
年代不明
登場大尽坂野新九郎の下女おとみ、坂野新九郎、おとみ、築沢の大尽、白蛇に変じた下女
出典米沢市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

築沢の七大尽の一人坂野新九郎は、作男や下女の数が減るのを嫌い、盆も正月も休ませなかった。里帰りを許さぬわけにもいかず、戸倉山へ一俵の米を背負い一本歯の足駄で登れば正月の里帰りを許すと申し渡した。挑んだ若者は皆途中であきらめたが、下女のおとみは荒縄と一本歯の足駄をもらい、米俵を背負って一歩ずつ登った。流れる汗はあぶら汗に変わり、頂上を目の前に体がくずれて米俵が転げ落ち、破れた俵から出た米粒は一粒ずつ蝮に変わった。おとみは白蛇に変身し、小杉沢の天狗岩に住みついたという。戸倉山には今も蝮が多く、杉沢の弁天はおとみを祀った宮だと伝わる。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史・自治体史(民俗))

『米沢市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説。山形県米沢市に伝わる鳥獣草木・山川湖沼・地蔵社寺の伝説を採録する。

種別から探す

白蛇変身弁天

米沢市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『米沢市史 民俗編――伝説』の伝承