裏から見れば男根に見える道陸神
どんな伝承か
道の分かれ目や村の境を守るのが道陸神で、多くは自然石に文字を刻んだだけの素朴なものである。米沢市の六郷と川井の境にも一基あり、道が分かれる地点に立っている。正面からは何の変哲もない石だが、裏へ回って眺めると男根の形に見えるという。塞神は才の神とも妻神とも書かれ、悪疫を村境で防ぐ神であると同時に、こうした性神の面も背負ってきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正らが項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや薬の書付を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。