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雷獣が物置を荒らした話

所在地埼玉県草加市遊馬町
年代約100年前として語られる
登場明治40年生が語るIさんと若い衆
出典草加市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

百年も前のこととして語られている話である。Iさんの物置に雷が落ちた。その日、物置では若い衆が二人、大きな音を立てて石臼で麦をひいており、雷が鳴り出しても大したことはあるまいと仕事をやめなかったので、雷様が怒ってとがめたのだという。雷獣の暴れようはすさまじく、固い土間を爪でひっかいて大穴を掘り、置いてあった角材を木っ端みじんに引き裂き、黒雲が迎えに来て空へ帰る時には庭の木を引き裂いて上がって行った。若い衆は蚊帳の中へ避難して無事であった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史)

『草加市史 民俗編――伝説』は、草加市が編んだ市史民俗編のうち、伝説の章である。柿木や青柳など市内各町の地名の由来、塚、毛長神社や弁才天などの神々、疣地蔵・火あぶり地蔵などの地蔵・薬師・観音、旅の僧、狐・むじな・狸・雷獣といった動物や妖怪の伝えを、『新編武蔵風土記稿』や縁起碑、土地の人からの聞き書きによって記す。地名起源から動物・妖怪まで九つの節に分け、聞き書きの話には町名と話者の頭文字・生年を添える。

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