藤塚富士浅間社のせん封じ
どんな伝承か
西之保の藤塚には富士浅間社が祀られており、せん(疝、神経痛)に効験があるといわれていた。石橋や青野の人々が詣ったという。藤塚は富士塚とも呼ばれ、西春町に現存する塚の中では鍛治ヶ一色の高塚に次いで大きい。大きな松が数本あり、その中央にオシャトウが立つ。神体には富士浅間大権現と記され、天保八年建立の棟札があるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)
『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町が編んだ町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節を大字ごとの十九項に分けて並べ、五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。