四観音イッテキマイリ
どんな伝承か
正月十八日には尾張四観音、すなわち名古屋市守山区の竜泉寺、海部郡甚目寺町の甚目寺観音、中川区の荒子観音、南区の笠寺観音を詣る風があった。明治のころ、九之坪上新道では、一日のうちに竜泉寺へ詣って家に戻り、茶を一杯飲んで笠寺へ行き、同じようにして荒子、甚目寺と詣ることを四観音イッテキマイリといった。同じ日には小牧市の藤島観音へ詣るムラもあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)
『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町が編んだ町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節を大字ごとの十九項に分けて並べ、五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。