山王様の奥から投げられた筆
どんな伝承か
千葉初江の実話である。年恵は睡眠中に他界へでも行くものか、覚めてからよく死んだ人たちの状態を物語った。そのため誰かが死ぬと、年恵に頼んでその人の死後の模様を探らせたものだという。初江の子の直操はその頃まだ幼い子供であったが、これも年恵に誘われて山王様、すなわち日枝神社に参詣した時、筆を一本授けられた。その筆は宮の奥の方から投げるようにして戴いたということである。年恵は時々、善宝寺の池などにも真夜中にたった一人で参詣に出掛けたものだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)