日枝神社の杉を買い倒したその晩に死
どんな伝承か
柏市土谷津にある日枝神社、この境内に直径二尺ほどの杉が倒れたままになっている。この杉の木は、利根川の向こうの茨城の人が三万円で買って倒したものである。ところがその人は、その晩に家へ帰って亡くなったという。そのため今でも気味悪がって誰も手をつけず、杉は倒れた姿のまま境内に置かれている。神木に手をつけた報いとして語り伝えられている話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。