テント村への泥投げ
どんな伝承か
千葉県柏市藤ヶ谷の北東端、隣の金山との境に近い里山のへりに旧藤ヶ谷村の馬捨て場があり、昭和十年代にはそのまわりに一〇張りから、多いときには二〇張りを超えるテントが立ち並んでいた。すぐ北東側の金山に住む鹿倉菊男は、小学校高学年だった昭和十年ごろ、居住者の多くが稼ぎに出はらっている時を見はからい、仲間四、五人と背後の雑木林からそっとテント村へ近づいて泥土を投げつけた。飛び出してきた住民に追われ、急斜面を転がるように駆けおりて田んぼのかなたへ逃げたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)