深夜のゴルフ場わきで餌をねだるタヌキ
どんな伝承か
平成十年代前半のある夜、午前二時か三時ごろ、著者は千葉県柏市のゴルフ場のわきを車で走っていた。すると前方の道路にタヌキが飛び出し、道の真ん中で動かなくなった。車を降りて近づくと、タヌキは著者の靴に顔をつけてくんくんと臭いをかぎ、何か食べ物を欲しがるようなしぐさを見せる。よく見ると腹が大きく、妊娠しているらしかった。あいにく何も持っておらず、タヌキは一、二分ほど離れなかったが、やがてゴルフ場のほうへ去っていったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)