月経を整える今戸の月見兎
どんな伝承か
月経の不順に悩む女性のためのまじないとして、浅草今戸の月見兎があった。雌の兎が月を見上げる姿をかたどった物で、これを神棚に供えておくと月経が順調になると信じられた。月経を「月のもの」と呼ぶことから、月を見る兎に結びつけたものだという。
原典より
これは女の兎が月を見ている形を現わしたもので、これを神棚に上げると月経が順調になるという。—— 日本の俗信 第3――生活慣習と迷信(迷信調査協議会・日本の俗信・1955年(昭和30年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 第3――生活慣習と迷信(迷信調査協議会・日本の俗信・1955年(昭和30年))
『日本の俗信 第3――生活慣習と迷信』は、文部省に設けられた迷信調査協議会が昭和三十年に編んだ調査報告書である。昭和二十四―五年の全国の国民慣習調査をもとに、暦の吉凶、霊魂信仰、民間療法、運勢判断などの迷信・俗信が、地域・年齢・性別・職業によってどの程度信じられているかを分析する。原田種雄・今野圓輔・赤松金芳らが分担した九章からなり、第九章に全国から集めた縁起・言いならわしを禁忌・民間療法・卜占・たたりなどに分けて収める。