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人喰いの住む洞穴から逃れた木こり

所在地福井県鯖江市
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

人の行かない山奥に、どこまで続くかわからない大きな洞穴があった。ある木こりが中へ入って奥へ進むと、穴は広く明るくなり、女が機を織っていた。女は驚いて、ここは人の来る所ではない、じきに人の肉を好む妖怪の子らが帰るから早く隠れよと告げ、木こりは物置に隠れた。帰ってきた子らは人間くさいと騒いだが、女はそんなものはいないと言って昨日の肉を食べさせた。やがて女は木こりの潜む箱を山の向こうへ捨ててくるよう子ら二人に命じた。二人が途中で休んでいる間に木こりは抜け出して逃げ、軽くなった箱を担いだ子らは、休んだら軽くなったと叫びながら走っていったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)

『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。

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