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迎えが来て消えた雪の精の娘

所在地福井県鯖江市
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

子のない老夫婦が山里で寂しく暮らしていた。吹雪の夜、戸をたたく音にじいが戸を開けると、雪の綿帽子をかぶった小さな女の子が立っていた。二人は温かい粥を作ったが子は食べず、火にも寄らなかった。天からの授かりものと思って雪と名づけて育てると、雪は年ごとに美しくなったが、夏になると食が細ってやせ、木枯らしのころには元気を取り戻した。十年たって長者や殿様から縁談が来ても雪は返事をしなかった。やがて雪の来た日のような大雪の夜、雪は自分は北の国の雪の精で今日迎えが来ると告げ、楽の音と鈴の音とともに姿を消した。以来その山里には大雪が降らなくなったという。

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出典の文献について

鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)

『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。

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