三里山の中腹に残る波の跡
どんな伝承か
鯖江市川島町に属する三里山は、その中腹に大きな岩を抱いている。表面には波の形をした筋が刻まれており、遠い昔にはこの一帯まで海が入り込み、ここまで寄せた波が跡を残したのだと語り継がれてきた。筋は落井の側から仰いでも見分けがつき、山腹を東西へ横切る線として目に入る。太古の海を思わせるこの話には裏づけらしきものもあって、同じ中腹からは貝殻が掘り出されたことがあったとも伝えられている。
原典より
三里山の中腹に大きな岩がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。