帰りたいと夜泣きした永藪の泣き岩
どんな伝承か
南井の地籍、十三字永藪の水田と畑との境界に、四角形をした岩がある。昔、ある村人がこの岩を割って自分の家へ持ち帰ったところ、夜中になると岩が「永へかえりたい。」と泣くようになった。村人は恐ろしくなり、割った岩をもとの場所へもどしたという。それ以来、土地の人はこの岩を泣き岩と呼び、祟りを恐れて近寄らなかったとのことである。
原典より
南井地籍十三字永藪の水田と畑との境界に、四角形の岩がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。