白い水を噴く搭頭山ふもとの御池
どんな伝承か
乙坂今北町の南のはずれ、大平山のふもとに御池と呼ばれる湧き水の池がある。冷たく澄んだ水をたたえているが、日のあるうちに必ず一度、米をとぎ流したような白い水を噴き上げ、水面いっぱいが濁るというので古くから知られてきた。池を見下ろす山を村では搭頭山と呼ぶ。あたりからは五輪石が何基も掘り出され、天文十八年三月五日の刻みを持つものもあった。ここは搭頭という寺屋敷の跡で、池はそれに付属したものだと伝わる。
原典より
乙坂今北町の南端字大平山ろくに、「御池」と呼ぶ清涼な清水のわき出ている池がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。