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蝮とワラビのご恩

所在地石川県鹿島郡中能登町金丸
年代不明(俗信)
登場蝮、ワラビ、金丸の神主
出典鹿島町史 通史・民俗編――伝説

どんな伝承か

むかし、蝮がお釈迦さまに噛みついて逃げ、ツボイ(めひしば)の芽に刺さって動けなくなった。そこへワラビが伸びてきて腹を持ち上げ、助けてくれた。蝮はお釈迦さまにひどく咎められるところを、ワラビに助けてもらったのだという。それゆえ金丸の神主のところへ行き、「天竺てんのところむし、わらびのご恩を忘れたか」と三度唱えてもらえば、どんな蝮に噛まれてもたちどころに治る、本当に治るのだといわれる。また涅槃団子を山へ持っていくと、蝮はお釈迦さまの慈眼で人を噛まないとも伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史)

『鹿島町史 通史・民俗編――伝説』は、鹿島町の町史通史・民俗編のうち、昔話と伝説の節と、続く「俗信と俚諺」の冒頭を収めたものである。石動山麓と邑知地溝帯の集落で聞いた話を、芋掘り権兵衛や屁売りじいさなどの昔話、亀塚や椀貸穴などの自然伝説、初瀬の観音様や井田の不動滝の信仰伝説、久江の道閑や村境を決めた話の歴史伝説に分け、在所名を添えて載せる。伝承の状況や語り始めと結びを述べた解説を前に置く。

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