椀貸穴
どんな伝承か
親王塚頂上の穴に膳椀の数を頼むと翌朝揃えて出してくれたが、ある横着者が借りた椀を返さず、以後貸してくれなくなった。穴は氷見の唐島まで続くという椀貸伝説。
原典より
親王塚の頂上の辺に、直径が一尺(約三○センチ)程の穴があいとって、むかしからそれを腕貸穴(わんかしあな)と呼んどる。—— 鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史)
『鹿島町史 通史・民俗編――伝説』は、鹿島町の町史通史・民俗編のうち、昔話と伝説の節と、続く「俗信と俚諺」の冒頭を収めたものである。石動山麓と邑知地溝帯の集落で聞いた話を、芋掘り権兵衛や屁売りじいさなどの昔話、亀塚や椀貸穴などの自然伝説、初瀬の観音様や井田の不動滝の信仰伝説、久江の道閑や村境を決めた話の歴史伝説に分け、在所名を添えて載せる。伝承の状況や語り始めと結びを述べた解説を前に置く。