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七歳の子を救った餅と河童

所在地栃木県栃木市藤岡町甲高取
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第4巻

どんな伝承か

昔は子どもが七歳になると河童に川へ呼ばれ、二度と帰らないことが多かったという。ある家で七歳になった子が、どうしたわけか川へ行きたがって親の制止も聞かないので、両親は河童が呼んでいるにちがいないと思ったが、どうしようもなかった。せめてこの世の名残にと、好物の餅をついて持たせてやった。子どもは淵に着くと喜んで餅を食べていたが、食べきれずに川へ投げ込みはじめた。そこへ河童が現れて引き込もうとしたものの、餅に目がくらんで食べるのに夢中になり、ついに子どもを引き込まなかった。以来、人一人助かった餅といって、その日に餅をついて川へ流す風習が生まれたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。

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