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五万の笠を貸して滅びた長者

所在地茨城県笠間市安居(持丸長者の屋敷)
年代伝承(口承)
登場八幡太郎義家、武将
出典日本伝説大系 第4巻

どんな伝承か

八幡太郎義家が奥州征伐の帰り、五万の兵を率いて安居の持丸長者の屋敷に立ち寄り、しばらく休んだ。出発しようとしたところ急に雨が降り出し、長者はすぐさま五万人分の笠を出して貸し与えた。一行は笠を借りて屋敷を発ったが、義家は道々、これほどの長者を残しておいて謀反でも起こされてはたまらぬ、後々を思えばこの上ない危険だと考え直し、少し離れた低地から引き返して屋敷を焼き払った。持丸長者はここで滅ぼされたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。

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