土中で生まれた竜泉寺の開山
どんな伝承か
国府に竜泉寺という寺がある。よそに例のない古跡だが、定まった住持はおらず、遠国の末寺から年ごとに交代で勤めているという。境内には竹の林があり、七賢の昔をたずねるにも足りようという趣である。開山の通幻和尚は、道元の流れを汲む峨山の弟子で、母が身ごもったまま亡くなり、土の中で生まれた人であると記されている。すぐれた知識の僧であったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。