小便で作られた踊る仏
どんな伝承か
天から童子が降りてきて、小便で仏をこしらえた。その仏を取り巻いて童子たちが踊っていると、輪の中の仏も両手を挙げて踊り出したという。中の中の弘法という遊びをしていたら、真ん中の仏が立ち上がったという語り方もある。また別の伝えでは、子どもが砂に小便をかけて三体の像を作り、作り終えると踊りながら消えていった。三体のうち一つは御簾ノ尾に、一つは浅草観音に、一つは東本願寺に納まっていると伝える。この小便仏は目の病に霊験があるという。
原典より
天から童子が降りてきて、小便で仏を作り、それを取り巻いて踊っていると、中の仏さんも両手を上げて踊られた。—— 日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第6巻』は、富山・石川・福井の北陸三県の伝説を集めた伝説集成の一巻である。神々の国争い、弘法大師や義経の遍歴、片目の魚、猿神や化物の退治など、伝承地を示した話を掲げ、県別の類話と古記録の文献記事を添える。巻末に福田晃の解説「主人公にたどる伝承世界」と、県ごとに近世の地誌から市町村史・民話集までを並べた使用資料一覧を置く。