金の木戸より丈夫と誇った村口の門
どんな伝承か
岐阜県吉城郡上宝村の金木戸の地名由来。この地方は八百年ほど前、平清盛の時代に三郎左衛門景綱という武士の領地であったが、平家没落の後、その落人の一人である小林景清と猿丸力造という二人の大力持ちが隠れ住んだ。村の入口に鉄の筋金入りの門を建てていたから金木戸というと伝わる。また、大木で垣を造り、これで金の木戸より丈夫だ、と言っていたからだともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第7巻』は、愛知・静岡・岐阜・長野の四県の伝説を集めた伝説資料集の一巻である。笠寺観音や日本武尊から天狗・山姥・八百比丘尼・夜叉ヶ池、石や池や塚の由来、白米城・一夜山まで九十七の項目を立て、口承を中心とする伝承を収める。各項目は伝承地を明記した例話を冒頭に置き、『日本伝説名彙』などの対応する題名を添えたうえで、〔類話〕〔参考〕〔文献〕を続けて近世以前の記録の原文まで示す。