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雪に籠った時頼と春哉の里

所在地兵庫県佐用郡佐用町春哉
年代伝承(口承)
登場最明寺時頼、諸国を行脚した禅門
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

最明寺入道と呼ばれた時頼が諸国を行脚した折、人目まれなこの山里へ分け入り、冬の大雪に道を見失って、やむなくここで年を越したという。季節はずれの雉が訪れたのを、自分を見舞いに来たのかと哀れに思い、深雪の中でも雉は羽を打つ、おまえの心はいつも春だと詠んだ。その歌にちなんでこの地を春哉の里と呼ぶようになり、今もこの里の雉は寒のうちに羽音を立てるといわれる。名高い人の泊まった所だからと小さな庵を結んで肖像を安置し、毎年正月十四日に祭を営むのは、この日に時頼が里を発ったからだと伝える。近くには鎌倉という地名も残る。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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