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灰の縄を教えた床下の母

所在地岡山県苫田郡鏡野町上齋原赤和瀬
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第10巻

どんな伝承か

苫田郡上斎原村の赤和瀬では、六十になった年寄りは捨てる決まりだったが、ある孝行者の息子は母を捨てず、床下に穴を掘って隠しかくまった。やがて殿様から「灰で縄をなえ」という難題が下る。息子は母の知恵を借り、縄を焼いて差し出して褒美を得た。次に「穴のあいた玉に糸を通せ」との難題が出たが、これも母に教わって解いてみせた。殿様が望みを何でもかなえると言うので、息子は母を捨てずにいることを詫び、答えはすべて母から教わったものだと明かした。殿様はその孝心を褒め、以後この地では年寄りを捨てずともよくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。

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