トップ > 島根県の伝承 > 出雲市

血を噴いた御経松と下女の亡魂

所在地島根県出雲市妙見谷(御経松)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

妙見谷の奥に、幹回りが一丈に近い二股の大松が立ち、御経松と呼ばれる。近くに茅原という豪農があり、伝来の皿を二十枚蔵していたが、下女が誤って一枚を割った。主人は南京皿十九枚と口癖のように唱えて責め続け、思いつめた下女はこの松で首をくくった。以後、亡魂が松にとどまったものか怪異が絶えず、茅原家も絶えたという。奇特な者が霊を慰めようと法華経を根方深くに埋めたことから、この名がついた。のちに伐採が決まり、木挽が鋸を入れると血のような液が噴き出し、木挽は高熱を発して死んだ。今は誰も手を出さない。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

種別から探す

皿屋敷亡魂下女怪異伐採の祟り

出雲市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第11巻』の伝承