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節分の飯を減らして衰えた鬼子の家

所在地愛媛県西予市上川
年代伝承(口承)
登場鬼子
出典日本伝説大系 第12巻

どんな伝承か

東宇和郡城川町の上川に伝わる。上津川の花の木の向かって右手の谷にある田は、もとは屋敷地だった。その家に生まれた子は生まれながらに歯が生えており、乳に噛みつくおそれがあったので鍛冶屋鋏で挟んで乳を飲ませた。この鬼子は節分の夜、自在鉤を伝って天井に上がり、破風から出て行ったが、その際、節分の晩に三石三斗三升の飯を炊いてくれれば決して貧乏はさせないと言い残した。家では言いつけどおり飯を炊いて外に供え、飯は翌朝には消えて家は栄えた。量を三斗三升三合に減らしても飯はなくなったが、さらに三升三合三勺にすると来なくなり、家は衰えて売られ、家族も絶えたという。

原典より

<柳田―「鬼田」>上津川の花の木の向って右の谷に田がある。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。

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