宿を断られた大師と十夜ヶ橋
どんな伝承か
南宇和郡一本松町上満倉で語られた弘法大師の話。大師が大洲へ来て宿を頼んだが、どの家も泊めてくれなかった。なぜかと尋ねると、田植えで忙しいから駄目だと断られた。宿がないまま大師は十夜ヶ橋という所で夜を明かした。たった一晩なのに十夜にも思えたことから、十夜ヶ橋という名がつけられたという。大師はまた、その田に「三尺底を水が通れ」と言って杖を突いた。それ以来、その田では二度と田植えができなくなり、今もそうだと伝えられる。
原典より
<柳田——「十夜橋」>お大師様の話を聞きよってなし。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。