一夜が十夜に思えた十夜ヶ橋
どんな伝承か
弘法大師が四国八十八か所を開きながら旅をして大洲へ来たときのこと。取り入れの忙しい時期で誰も泊めてくれず、大師が杖で地面を突くと、田が荒れ畑に変わってしまった。仕方なく大師は小川に架かる橋の下で一夜を明かした。冷たい夜風が身にしみ、一夜が十夜にも感じられた。大師は「行きなやむ浮世の人を渡さずば一夜も十夜の橋と思ほゆ」と詠んで去った。これが十夜ヶ橋という名の由来だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。