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鬼が泪を流したという鬼泪山

所在地千葉県富津市(鬼泪山)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

日本武尊が鬼を討とうと鹿野山へ攻め上ったとき、その武威におそれた鬼が泪を流して憐れみを請うたという。それでその山を鬼泪山と呼ぶようになった。別に、鬼が激しく泣いて血の泪をこぼして詫びたので血泪山といったのが訛ってキナダになったとも伝える。鬼泪山の麓に源を発する血草川・血染川の名も、鬼の血が流れたことに由来するという。また千種新田の海を千草浦というのは、鬼を討ったときその血が海へ流れ込んで水が臭くなり、血臭の浦と呼ばれたのが後に千種へ改まったからだといわれている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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