旧暦十二月十七日の青島裸まいり
どんな伝承か
火遠理命、すなわち山幸彦が一尋わにの背に乗って海神の宮殿から帰り着いたのは、旧暦十二月十七日の夕刻であったという。そのため青島村の人々は今もこの日になると社前の海で身を清め、裸のまま青島神社へ参詣する習わしを守っている。またこのあたりの口女魚の口の中が赤いのは、火遠理命の鉤をのみ込んだためだとも語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。