トップ > 鹿児島県の伝承 > 指宿市

磐屋の閼伽水から生まれた瑞照

所在地鹿児島県指宿市
年代伝承(口承)
登場知通、塩土翁、瑞照、沙門、仙翁、鹿から生まれた神女
出典日本伝説大系 第14巻

どんな伝承か

沙門の知通が草庵を結び、孝徳帝の大化五年に磐屋の草堂で聞持の法を修していた。そこへ南極仙とも塩土翁ともいう仙翁が来て、薪を採り水を汲んで師に仕えた。あるとき一頭の麋鹿が来て閼伽の加持水を飲み、身ごもった。翌白雉元年の春二月十八日の辰の刻、鹿がふたたび草庵に来ると、金色の光が地に昇り、黄の雲が庵を覆い、林は花を咲かせ、鳥はやわらかに鳴いた。半月が巌に現れ朝日が照らすなか、鹿の口から美しい神女が生まれた。同時に一人の天仙が湯浦山で産湯を汲んで来て神女を沐浴させ、数百の瑞相が現れたので、御名を瑞照と称し奉ったと記す。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。

種別から探す

閼伽の水麋鹿

指宿市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第14巻』の伝承