トップ > 宮崎県の伝承 > 日向市

夜明け前の出立と美々津のつき入れ団子

所在地宮崎県日向市美々津町(美々津港)
年代伝承(口承)
登場神武天皇、伝説の主人公
出典日本伝説大系 第14巻

どんな伝承か

神武天皇が美々津港から出航するため天候の回復を待っていたが、船出によい天気となったので、翌早朝に発つ旨が港の町に伝えられた。人々は別れを惜しみ、各戸から団子を作って差し上げようと準備にかかった。ところがまだ夜も明けないうちに「起きよ、起きよ」と戸毎を叩く音がし、天皇のお立ちだという。どの家でも団子はできあがっていなかったので、あわてて小豆と米の粉を搗きまぜたものを差し上げた。これが美々津に伝わるつき入れ団子である。船出の日である八朔の節句には、天皇の通路であった家がこの団子を作る。子供たちはまだ暗いうちに起きて七夕竹を持ち「起きよ起きよ」と走る。通路以外の家では腹痛を起こすというので作らないという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。

種別から探す

神武天皇東征突入団子腹痛

日向市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第14巻』の伝承