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節分の夜に猫が集まる猫岳

所在地熊本県(南郷谷)
年代伝承(口承)
登場神洞子、話を伝えた僧
出典日本伝説大系 第14巻

どんな伝承か

『塔志随筆』によれば、阿蘇岳の東に猫岳という山があり、そこには猫王と呼ばれるものが住むという。年ごとの節分の夜には、阿蘇郡内三里にわたる猫がみなこの山へ集まると伝える。数百の猫が住み、二三百も連なって歩くのを見る者もあるという。神洞子はさらにこう語る。豊後直入郡水口村の男が猫岳の麓を通って阿蘇町へ通っていたころ、昼に急に日が暮れ、灯りを頼りに門をくぐると人声のする屋敷があった。飯を求めると湯を勧められたが、現れた女が、自分は昔かわいがられた隣家の猫だと明かし、ここで物を食い湯に入れば人に戻れないと告げた。男が逃げると若い女が桶の湯を投げつけ、かかった耳の下とすねに、のちに猫の毛が生えたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。

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猫王居風呂猫の毛

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