ユナの葉を隔てて人を生んだ兄妹神
どんな伝承か
古代、天の神が兄妹二人を産子神として当地に降ろされた。やがて二人の間に子ができたが、ブフズという魚であった。二番目もアパという魚、三番目は鰻が生まれた。二人は悩んだ末に、ユナの葉を置いて交わると、四番目に真人間が生まれた。それ以来、多くの子が生まれて島は広がり、兄妹神は黒浜御嶽に産子神として崇められた。祭日は旧六月の巳と酉の日で、佐和田・長浜で生まれた女子は、嫁いだ後も必ず祭に出ることになっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。