天の神と地の神が結んだ百年の約束
どんな伝承か
具志川市太田(現うるま市)に伝わる話。まだ人間がいなかった頃、天の神が地上に降りて土で人形を作ったが、翌朝には壊されていた。見張ると夜半に地が割れて地の神である白髪の老人が現れ、無断で土を使うなと怒った。天の神が百年後に返す約束で人形に息を吹き込み人間を誕生させたが、九十七年後(閏を合わせて百年)に地の神が返せと言うと、天の神は懇願し、代わりに人形に子どもの格好をさせ花のカジマヤー(風車)を持たせて祝うことになった。これが長寿を祝うカジマヤー祝いの始まりと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。