稲光を交わす男女のビジュル
どんな伝承か
トゥールガマの中にビジュルがあり、別の場所にもビジュルがある。一方は男で、もう一方は女だという。ある朝十時ごろ、牛の草を刈って帰る老人が、ウンジャマガーニーのあたりで急に目が見えなくなった。その日はちょうど二つのビジュルが夫婦として会う日だった。稲光のような光が走って目が利かなくなり、老人は草を背負ったまま川へ落ち、差していた鎌で手に怪我をした。占い師に話すと、近くの神が何年かに一度、稲光を交わして会うときに居合わせたのだと言われた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。